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【感想/解説】「ノクターナル・アニマルズ」ラストの真相を解くカギは小説にあり!考察が面白い良作サスペンス!

 

             ノクターナル・アニマルズ

 

(C)Universal Pictures

 

皆さんこんばんは! iBUKi です!

 

当ブログにお立ち寄り頂き、

ありがとうございます😊

 

今回は、第73回ヴェネツィア国際映画祭にて、

銀獅子賞(審査員大賞)を受賞したサスペンス映画

 

ノクターナル・アニマルズ

感想と解説を行っていきます!

 

これまた、考察しがいのある面白い作品

見つけちゃいましたよ~♪

 

 

🎬CONTENTS

 

ネタバレについて

 

本記事では、ネタバレなしとありの両面から

作品の感想/解説を行っています。

 

ネタバレに関して、

一部ストーリーの内容を扱っていますので、

未鑑賞の方はご注意ください。

 

作品基本データ

 

メイン・キャスト

 

スーザン エイミー・アダムス
エドワード ジェイク・ギレンホール
ハットン アーミー・ハマー
ボビー マイケル・シャノン
ローラ アイラ・フィッシャー
レイ アーロン・テイラー=ジョンソン
監督/脚本 トム・フォード

 

製作年 2016年
製作国 アメリ
時間 116分
レーティング PG12
原題 Nocturnal Animals
配給 ビターズエンド,パルコ

 

視聴方法

 

見放題 Prime Video, U-NEXT

 

※ 2024年5月23日時点のFilmarksの情報を

  参考にさせていただきました。

 

あらすじ

 

 

アートディーラーであるスーザンは、

裕福で完璧な生活を送っていたが、

ハットンとの関係は上手くいっていなかった。

 

そんなある日、元夫で作家のエドワードから、

新作の小説の原稿が送られてくる。

 

題名は「ノクターナル・アニマルズ」だった。

 

不穏な物語に違和感を覚えつつも、

スーザンは次第に彼の小説に魅せられていく。

 

 

予告編

 

youtu.be

 

ネタバレなしの感想と解説

 

交錯する小説と現実の世界に注目!

 

ノクターナル・アニマルズ : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

映画.com より引用

 

本作の監督を務めたトム・フォードは、

ファッションデザイナーでもあるという

面白い経歴の持ち主です。

 

過去にグッチ及びイヴ・サンローラン

クリエイティブ・ディレクターに就任し、

数々の賞を受賞しました。

 

また、映画監督としても実績があり、

本作は彼の二度目の作品となりますが

 

冒頭でも少し触れたように、

ヴェネツィア国際映画祭の賞を受賞しています。

 

まさに芸術的センスに富んだ人物と言えますが、

そんな彼が仕掛ける本作は、一体どのような

物語に仕上がっているのでしょうか。

 

まずは、本作の見所をご紹介していきます!

 

 

本作の構成としては、

大きく分けて二つのパートが存在し、

それぞれが交錯して物語が進んでいきます。

 

一つは、主人公の元夫エドワードが書いた

小説"ノクターナル・アニマルズ"の世界

 

人気のない道路を運転中のとある一家が、

チンピラたちに絡まれる恐怖が描かれています。

 

そしてもう一つは、現実世界における

主人公スーザンとエドワードの過去

 

小説を読みながら、スーザンが過去を回想し、

二人の出会いと別れが明かされていきます。

 

約20年前に別れた夫から突然小説が届くって、

冷静に考えたら、ちょっと不気味ですよね😅

 

しかし、スーザンは彼の本を読んでいく内に、

その物語の世界に魅了されていきます。

 

果たして、"ノクターナル・アニマルズ"に

込められた彼のメッセージとは…

 

そして、二人の過去と小説の関係性に注目です!

 

 

このように本作は、

小説の世界と現実世界が交錯する

とても興味深い物語に仕上がっていました。

 

全体的に暗くて重たいトーンが広がっており、

特にエドワードが描く小説の世界は、

緊張感が半端なかったです!

 

またジェイク・ギレンホール

マイケル・シャノンの演技力は

息を吞むほど素晴らしかったですね~

 

ラストは「ここで終わるの?」という

賛否両論ありそうな展開でしたが

 

詳しくは次のネタバレありパートで、

じっくり考察していきたいと思います!

 

 

ネタバレありの感想と解説

 

トニーとエドワードの共通点

 

映画.com より引用

 

本作において、ジェイク・ギレンホールは、

トニーエドワードの二役を演じていましたが

 

同じ俳優が務めるだけあって、

やはりこの二人にはある共通点がありました。

 

エドワードが「自分のことしか小説に書けない」

と劇中で言っていたように

 

トニーというキャラクターには、

エドワード自身が投影されているのです。

 

では、どのような共通点があるのか、

それぞれ見ていきましょう!

 

 

トニー(小説の世界)

 

・人気のない道路でレイたちに絡まれる

・トニーは荒野に置き去りに、妻と娘は殺害されてしまう

・ボビーと共にレイたちを逮捕するも、証拠不十分で釈放

・トニーはレイに復讐、自身も命を落としてしまう

 

 

エドワード(現実世界)

 

・最初はスーザンと愛し合う関係になり結婚

・しかしスーザンは理想を高く持ち、ハットンと浮気

・スーザンはエドワードとの間の子供を中絶

・スーザンとエドワードは別々の人生を歩む

 

 

このように、トニーもエドワードも、

かなり辛い人生を歩んでいるわけですが

 

特に紫色の部分に注目してみると、

二人は共通して愛する妻と子供を

失っていることが分かります。

 

エドワードはスーザンから受けた

仕打ちに対して深く傷つき

 

彼女の犯した大きな過ち

小説にすることで永遠に保管し、

彼女に復讐を果たしたのではないでしょうか。

 

因みに今回僕は、

単純にトニー=エドワード説を考えましたが、

トニー=スーザン説もあるようです!

 

皆さんは、

トニーは誰を示していると思いますか?

 

 

なぜエドワードは現れなかったのか

 

映画.com より引用

 

本作のラスト、

スーザンはエドワードと会う約束をし

 

一人レストランで彼を待ち続けますが、

結局エドワードは最後まで現れませんでした。

 

なぜ彼は姿を見せなかったのか…

ここが本作の最大のポイントになりそうです!

 

 

では、先程のトニー=エドワード説を

振り返ってみましょう。

 

トニーというキャラクターに

エドワード自身が投影されているのであれば

 

彼の書いた小説の結末が、

現実世界にも繋がっているはずです。

 

小説の結末では、トニーは復讐を果たした後、

命を落としていました。

 

文字通り受け取ると、エドワードは自殺し、

だから約束の時間に現れなかった…

と解釈することができます。

 

しかし、ここで意味するトニーの死とは、

エドワードが新しい自分に生まれ変わった

ということではないでしょうか。

 

自身の悲惨な体験を小説に書き上げることで、

スーザンに彼女の過ちを思い出させ(➡復讐は成功)

 

エドワードは過去の自分を殺し、

新しい彼に成長したわけです。

 

もうあの時のエドワードは存在しない、

だからこそ彼は現れなかったのかもしれません。

 

最初は「ここで終わるの」と驚きましたが、

よくよく振り返ってみると、

パンチの効いた良い終わり方でしたね!

 

 

まとめ

 

✅ 小説と現実が交錯するサスペンス

✅ 豪華キャストと異色の経歴を持つ監督

✅ トニーの正体とラストに注目

 

ノクターナル・アニマルズ

まだ観ていない方は、ぜひチェックです!

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

これからも、沢山の洋画情報を

お届けしますので

 

ぜひ読者登録・応援よろしくお願いします!

 

それでは次回の洋画の世界でお会いしましょう!

バイバイ!

 

 

おまけの一言
 

紅茶専門のスタバに行ってみました!

めちゃめちゃ好みのかんじで、

もう元のスタバには戻れないぞ…(笑)

 

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